【日本刀作り】たたら製鉄。日本刀ってどうやって出来るの?

たたら製鉄、日本刀はどのようにして作られるの?

4336977118_9d472324b4_z

日本刀は鑪製鉄から得られる「玉鋼」を使います。

この玉鋼に卸し鉄という古鉄等、色々な和鉄を刀に適した炭素量にしたものを

混ぜて作りますけれど、今現在の作刀法は新刀期以降の作刀法です。

古刀時代の材料や作刀法がはっきりとわからないからなんです。

 

楽天市場

工程

日本刀が出来上がるまでには、ながーい工程があります。

 

卸し鉄

卸し鉄というのは古い鉄製品を刀に適した炭素量に調整することをいうんです。

刀工が火床と小炭を使って行います。

刀工が取っ手を押したり、引いたりして風を送るんです。

送風装置で吹差吹子で火が上がっているところが火床なんですよね。

火床は耐火粘土製で、刀身全体を熱するので、奥行きが長くなっています。

吹差吹子から伸びた送風官は、火床の下から上にある羽口に繋がっています。

火床内には木炭を入れ、木炭全体的に火がまわったら木炭の上に材料を入れます。

材料が溶けて木炭の間をすり抜けて火床の底に落ちていく間に脱炭、吸炭されていきます。

卸し鉄は材料によって脱炭、吸炭させます。

脱炭させる場合は火床内にたくさんの空気を送り込むんです。

そうすることによって火床内の温度が上がって、逆に炭素を吸収します。

逆に吸炭させる場合は、火床を空気が入らない様にしますね。

そうすることに寄って鉄は炭素を吸収します。でも酸素が少ない為に温度が

低くなってしまいますけれど。

そこで羽口の上まで高く木炭を積んで置くんです。

羽口は温度が高い為に材料が溶けて火床の底に落ちていくということです。

 

水挫し

玉鋼にも良いものと悪いものがあります。

それを選別する作業のことです。玉鋼を熱して薄く伸ばすんですよね。

高温で熱していきなり打つと壊れてしまいます。

低温で熱して軽く打って鋼が馴染んできたら、強く打ちます。

打ち伸ばしたら、水に入れます。焼き入れのことです。

炭素量の多い部分はこの時自然に落ちます。

炭素量が多いと脆くなってしまうんですよ。

卸しました材料も作業中に不純物が混ざる場合もあります。

そこで、沸かしにかけるんです。

沸かしは材料に粘土泥状にして藁灰をかけて火床に入れ、沸かすことです。

早い話を言えば、不純物を取り除く作業ですね。

 

小割り

水減しした材料を2~3㎝に割ります。炭素量の適度な部分は割れるんですけれど、

少ない部分は綺麗には割れません。

綺麗に割れた部分を皮鉄、綺麗に割れなかった部分は粘りがありますので芯鉄用に

集めておきます。

 

テコ棒とテコ台

材料をのせるテコ台と握り手のあるテコ棒を作ります。

台は刀身の一部になりますので、良質な玉鋼で作りますけれど、棒は刀身にはならない為

余り良質な材料でなくても良いんです。

 

積み重ね

小割りにして選別したものをテコ台の上に隙間がない様に積み重ねていきます。

隙間を作らないことが前提です。熱が満遍なく伝わる様にします。

 

積み沸かし

積み重ねた鋼を水で濡らした和紙で包みます。

藁灰をまぶして、泥汁をかけて、火床に入れます。

和紙で包むのは鋼崩さない為ですね。泥汁をかけることによって、芯まで沸かすということです。

この沸かしの作業は大切なんです。失敗すると鍛錬しても良い地鉄にはならないからなんです。

 

鍛錬

鍛錬は鋼を何回も何回も折り返して鍛えることです。

粘りを持たせて強度を増します。

不純物を叩くことによって出して、炭素量を平均化させることです。

一人では出来ない作業ですので、向こう鎚と一緒に刀匠の合図に合わせて叩いていくんです。

合図に合わせて打つということで、「相槌を打つ」という言葉の由来です。

腕の良い弟子がこれは勤めますよ。失敗するといけませんから。

 

下鍛え

積み沸かしでまとめた鋼を火床で熱し、金床に乗せて打ち伸ばします。

真ん中に鏨を入れて折り返し向こう鎚に合図を出しながら打たせます。

折り返し面がくっつかない、空気が入らない様にしないといけませんから難しいんですよね。

空気が入ると破れて破損しますから。

折り返し方法は刀工の流派によって異なりますので、説明は避けます。

 

上げ鍛え

これは鍛錬の後半の作業ですけれど、下鍛えが終わった玉鋼や卸し鉄等が出来炭素量等が

異なる材料を組み合わせて皮鉄にしてまとめていきます。

皮鉄は日本刀の外側をくるむ硬い鉄のことですね。

テコ棒に新しいテコ台を取りつけて、下鍛えで切り揃えた材料を交互に組み合わせます。

藁灰をかけて、泥汁もかけ、火床に入れます。

鉄の沸き具合を見て取り出し向こう鎚に「鉄は熱いうちに打て」と打たせます。

ここでも折り返し鍛錬を行います。

鉄に焼き入れをするには炭素が必要ですけれど、化学反応を起こして硬くなります。

目で見える粒を「沸」と呼びます。

黒っぽく見えて連なって地に現れると「地景」刃に現れると「金筋」と呼ぶんですよね。

 

芯鉄を鍛える

これは折れてしまうことを防ぐ為に小割りの工程で綺麗に割れなかった玉鋼を混ぜて鍛えます。

炭素量が0.3%くらいになるように鍛えれれば芯鉄は完成です。

 

造り込み

柔らかい芯鉄を硬い皮鉄でくるむという作業です。

衝撃を吸収させて折れない様に、外側は硬い皮鉄でくるむんです。

 

素延べ

刀の反り以外の形を決めることですね。長さ、身幅等に打って、形を作っていきます。

この時水で濡らした金床の上に熱した刀を置いて鎚で打ちます。

水蒸気が発生して、その威力で刀身に付いていたカス等が吹き飛びます。

これを水打ちと呼びます。

 

火造り

小槌を使って少し薄く打ちます。縞筋を立てて刀の形を作っていきます。

 

切先作り

先を斜めに切り落として切先を作る作業です。

好みですね。刀工さんの。

 

焼き入れ

地鉄に命を吹き込む作業です。

刀身には焼刃土を塗ります。耐久性のある粘土で、木炭の粉、砥石の粉等を混ぜて作ります。

伝法によって異なりますね。焼き入れ温度等は。

 

合い取り

焼き入れが終わったら反りなどの修正をして、刀匠が研ぎます。

こうすることで粘りが出てるので、腰が強くなって刃こぼれも防げるようになるんです。

最終的には専門の研ぎ師が研ぎます。

 

茎仕立てと銘切り

茎を研いで、銘を切ります。

銘を切るというのは、刀を作った刀工が自らの作であることを証明するために刀工名や製作年月日等を

刻み込みます。

 

楽天市場

まとめ

これでやっと一本の刀が出来るんですよ。

かなりの手間暇が注がれてます。

凄いと思います。

 

ただ、チタンが出て来ますけれど、古刀からはそれが出て来ないんです。

古刀がどのような鉄を使っていたの?そして造っていたの?

これがわからないから多分、古刀を再現することが出来ないのかも知れません。

 

時代が便利になっていったことが環境を変えてしまったのではないかなぁって思っています。

もう二度と作れない日本刀は日本の歴史文化だと思っています。

 

 

たかが日本刀にいえたことだと軽視しないで、日本刀意外にも失われていっているものも

あるということに気付いて欲しいと思う今日この頃です。

 

 

目次(サイトマップ)

 

 

楽天市場

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ